<救命>腹部外傷・急性腹症 要点まとめ

腹部外傷

1.多発外傷患者が運ばれて来た!診断・治療の優先順位は?

多発外傷の患者が運ばれて来たら、Primary Surveyに基づいて診断し、最低限の処置を行うことが大切!
つまり、覚えとかないといけないことは外傷のABCDEアプローチの順番と内容!

  • A:気道評価
  • B:呼吸評価
  • C:循環評価
  • D:中枢神経評価
  • E:脱衣と体温管理
  • これを覚えていればOK!

2.大量出血しやすい部位は?

大量出血しやすい部位は1.胸部、2.腹部、3.骨盤の3つであることと、それぞれ1.レントゲン&FAST(エコーのこと)、2.FAST、3.レントゲンで出血の有無を確認すること、の2つを覚えていたらOK!
ここでもう1つ!腹腔内での大量出血を疑ったら、救急の現場ではとりあえず開腹して確認することが大切。造影CTなどをしている暇があれば、開腹して中を確認すること。

3.FASTとは

FASTでテスト対策として覚えとかないといけないことは3つ!

  1. FASTとは外傷の初期診療において用いられる迅速超音波検査であるということ。
  2. FASTで見るべきポイントは6つあり、1.心窩部、2.モリソン窩、3.右胸腔、4.脾周囲、5.左胸腔、6.ダグラス窩であるということ。
  3. 胸部を診る時は3,6で、腹部を診る時は2,4,6でかくにんするということ。

4.外傷死の3徴

外傷死の3徴といわれたら条件反射で以下の3つを頭に浮かべられるようになる。

  • 代謝性アシドーシス
  • 低体温
  • 凝固障害

外傷の3徴が全て揃うと外傷死の可能性が極めて高くなる。そのため、これらがすべてそろう前にダメージコントロールの決断をすることが大切。その際、目的が修復ではなく蘇生である、ということを重々把握しておかなければならない。つまり、出血と感染の最低限のコントロールをしてしまえば、後は集中治療室で全身状態を安定させることが大事で、根治術と再建術はその後!

5.腹部コンパートメント症候群とは

外傷治療における腹部コンパートメント症候群とは、救命のために行った大量輸液(目安は10,000ml)のために腹部内圧が上昇して起こる症候群。
腹腔内圧が20を超えて静脈還流量が低下すると循環障害が起こり、横隔膜が挙上してしまうと換気障害が起こる。
テスト的なポイントは、腹腔内圧の上昇は膀胱内圧の測定で診断することと、緊急時は腹腔内圧減圧術により対応することである。

急性腹症

1.急性腹症をきたす疾患は?

急性腹症をきたす疾患として覚えておくべき疾患は以下の通り。

  • 消化管穿孔
  • 腸閉塞
  • 腸間膜動脈閉塞症
  • 非閉塞性朝刊虚血症
  • 急性胆嚢炎
  • 急性閉塞性化膿性胆管炎
  • 急性膵炎

2.急性膵炎の診断基準は?

急性膵炎の診断基準は以下の3つの項目のうち2つ以上の項目を満たすこと。

  1. 上腹部に急性腹痛発作と圧痛があること
  2. 尿中、血中、腹水のいずれかで膵酵素の上昇を認めること
  3. CTで急性膵炎に伴う異常があること

3.急性膵炎の重症度判定

ここで大切になるのは重症度判定により重症と判断された場合は高度救命センターに搬送する必要があるということ。
重症度判定の方法は2通りあり、予後因子の合計スコアにより重症度を判定する方法(必ずテキストで確認)と、画像所見により重症度を判定する方法がある。
画像所見により重症度を判定する方法では、炎症の膵外進展度と膵造影不良域の2つにより判断する。

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