【過去問】<耳鼻咽喉科>唾石症について述べよ。

解答・解説

唾石症とは

唾石症とは唾液腺や唾液管に唾石が形成される疾患である。唾石は脱落した上皮にや唾液管内に迷入した異物にカルシウムが沈着することで形成される。好発部位は顎下腺である。
症状としては、典型例では食事中の疼痛と唾液腫瘤が見られる。これは唾石の形成により唾液の排出が困難になることによる。急性であればあるほど症状は強く、慢性化すると唾液腺は委縮する。
また、唾液の停滞により感染が起こることもある。

診断と治療

触診や画像検査により唾石を確認することにより診断を行う。唾石症の症状があるのにもかかわらず唾石が証明されない場合は唾液腺腫瘍やシェーグレン症候群を疑う。
治療は症状があれば手術による摘出を行う。無症状であれば経過観察がメインとなる。

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