【過去問】<耳鼻咽喉科>扁桃病巣感染症について述べよ。

解答・解説

扁桃病巣感染症とは

扁桃病巣感染症とは、扁桃そのものは無症状またはときに軽い症状を呈する程度に過ぎないが、扁桃が原因で扁桃から離れた様々な臓器に反応性の器質的・機能的障害(二次疾患)を引き起こす疾患のこと。

主な二次疾患は?

扁桃病巣感染症によって引き起こされる主な二次疾患は以下のような疾患である。

  • 掌蹠嚢胞症
  • アレルギー性紫斑病
  • リウマチ熱
  • IgA腎症
  • 糸球体腎炎
  • 心内膜炎
  • 胸肋鎖骨過形成賞
扁桃病巣感染症の診断

扁桃病巣感染症は以下の事を総合的に判断して診断する。

  • それぞれの科で二次疾患の確定診断がされていること。
  • 咽頭の症状と二次疾患の症状増悪に相関がみられること。
  • 扁桃の表面不整、陰窩内の膿栓、扁桃周囲の発赤などの所見がみられる。
  • 扁桃誘発試験で二次疾患が増悪や白血球、赤沈、体温の上昇がみられること。

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