解答
伝染性単核球症とは
伝染性単核球症とはEBウイルスによって引き起こされる急性ウイルス性疾患である。通常EBウイルスへの感染は3歳頃までにおこるが、初感染が思春期以降に起こると異常免疫応答をきたし重症化する。
急性扁桃炎と鑑別が大切
伝染性単核球症の3主徴は発熱、リンパ節腫脹、単核球増加であるが、これが急性扁桃炎の症状と似ているためしばしば急性扁桃炎と誤診されることがある。しかし、急性扁桃炎への治療で行われるペニシリンやセフェム系などの抗菌薬の使用は伝染性単核球症では禁忌である。それは、単に抗菌薬がウイルスに対して効果が無いだけではなく。伝染性単核球症では異常免疫応答をきたしており、抗菌薬に対する抗体が産生され発疹などのアレルギー反応が出やすくなるためである。
そのため、治療は対症療法がメインとなる。
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