【問題】<耳鼻咽頭科>急性喉頭蓋炎について症状、診断の要点、治療について知っていることを述べよ。

解答

症状

急性喉頭蓋炎とは、喉頭蓋を中心に急性に炎症が起こったもので喉頭蓋に炎症による浮腫を生じており、進行すると喉頭蓋が正門を塞ぎ呼吸困難となる。
症状としては炎症による発熱や激しい嚥下痛に加え、進行例では含み声となる。また、浮腫により吸気性喘鳴がきかれる。

診断

診断は喉頭鏡や喉頭ファイバースコープなどで喉頭蓋の浮腫を確認する。

治療

急性喉頭蓋炎は急激に症状が悪化して窒息死する危険があるため入院加療が必要となる。
炎症による浮腫に対しては、抗生剤の点滴・ステロイド投与を併用する。
呼吸困難に対しては気管挿管が有効だが、挿管操作に手間どると急性に浮腫が悪化し窒息する危険がある。それらのリスクに備えて、緊急の気管切開も考慮に入れておくことが大切である。

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